バイクツーリング疲労軽減企画第三弾です。
前回は…
STEP1.ポジション適正化
STEP2.操作系を軽く
STEP3.サスペンション調整・交換
という基本の話をしました。下の記事です。
https://nyu-su01.com/2198.html
今回はもう少し突っ込んだ話をしていきます。
地味で細かい話になると思いますが、最強のバイクにするためには妥協はできません。
前回の続きのSTEP4からです。
STEP4:防風を極める
すごく天気がよく気温も湿度もちょうど良い。そんな日でも薄着で高速道路を走ったらめちゃくちゃ疲れます。
これは風自体がものすごく体力を奪っていくからです(理屈はよくわかりません汗)。
下道ではそよそよした心地よい風でも高速道路を二輪で走るとこの走行風はものすごいことになります。
この走行風をどう攻略するかで疲労度が全く変わりますのでしっかり対策しましょう。
①ライダー側でする防風
疲労軽減という面だけ考えればバイク乗り専用のライディングウェアしかありえなません。
ライディングウェアは普段着と比べて、バイクに跨った際の防風効果を考えられて作られています。
腕を上げたときの袖口や首元の風の巻き込みを防ぎ、体に直接風が当たらないようなデザインがされているのですが、これがかなり効きます。
またライダーの動きやすさも計算されていてライディング特有の動きをしても変なつっぱり感が出ないのもいい。
衣服で感じる窮屈さも疲労には大敵ですし、スムーズに操作できないのは、もしもの時に不安です。
しかもしかも(しつこい)身を守るプロテクターが入っているものも多く、万が一の転倒時もダメージを軽減してくれます。防風という観点からもプロテクター入りのものは風を遮ってくれるのでより疲れにくいと言えます(特に冬の膝から下のガードは必須です。全然違います)
ライディングウェアをバイク用品店に見に行くと「たっか…!」と思うかもしれません(俺)。
それでも値段なりの効果は体感できると思いますので、疲労を軽減したい人は専用ウェアを着ましょう。
春&秋、夏、冬の3パターン揃えれば長く使えますし。
※デザインは……うえぇ(特にレディース)
②バイク側でする防風
バイク専用ウェアでバッチリ防風した後はバイクそのものを防風仕様にします。
ネイキッドからツアラーに乗り換えて一番体感できるのは高速走行時の防風性能です。
向かってくる走行風をカウルとスクリーン(バイザー)で切り裂いてライダーに当たらないように設計されているツアラー車はまさに快適の一言です。
すごいのになるとヘルメットのシールドやゴーグルをつけずにふにゅわkm/hで走り続けられます。
ということでロングツーリングに適したツアラーに乗り換えるのがベストですが、好きなバイクはネイキッドなんだ!って方も多いですよね(私もネイキッド好きです)。
そんな方は高速道路だけでもヘッドライトにつけるスクリーンをつけてみてください。
胸部に当たる風がなくなるだけでこんなに快適になるのかと驚くと思います。
また見た目を気にしないって方は旭風防よろしくもっと大きく前面を覆うスクリーンをつければ完璧です。
ヘッドライト用のスクリーンやビキニカウルは胸部に当たる風は防げても頭部までは覆えません。
また車種によってはヘルメットの下部から巻き込んだ風が悪さすることもあります(この辺はそのスクリーンの大きさや角度と車種の相性です)。
そんなわけで割り切って大きいスクリーンをつけるという選択肢も大いにありです。
そしてもっと最強になりたい方(?)は手首から先、つまりグリップ部分を覆うナックルバイザーで完璧です。
冬しかつけないって人も多いですが、夏でも高速とかでの操作は楽ですし、レバーガードもついてる製品だと万が一の転倒でもレバーを保護できます。
※スクリーンやバイザーは思ってるより走行風で強い力が掛かります。売られている製品の中には取り付け精度がゴミ以下(マジ)のものも多く、ヒートガンや自作ステーで取り付ける方もいると思います。その際は強度に十分な配慮を。走行中ぶっ飛んだら飛び道具に汗。
STEP4:シートには金を掛ける
ポジション編でも書きましたがシートは疲労対策にはとても大切です。
路面からの突き上げや車体の振動をシートが直接お尻に伝えているわけです。もしシートでそういったネガな部分を打ち消せれば、より快適に遠くまで走ることができます。
もちろんポジション変更の際にアンコ抜き/盛りして現状不満がなければそのままでいいと思います。純正のシート素材がめちゃいい車種もあります。
では、具体的にどうするのかというと、シート製作専門店に依頼します。
また金かけんのかよ…YES!
ここは妥協できないところなので明日からは昼飯抜いてでも捻出しましょう。気合いです。
シート専門店の作るシートの何が良いのかというと素材と内部構造にこだわっているところと仕上げがとにかく美しいです。
どのように突き上げや振動を緩和するかのロジックがしっかりしていて、かつ職人技が詰め込まれた妥協なきシートです。
素人がホームセンターでウレタン買ってきて切った貼ったしてるのとは次元が違う極上のシートに仕上がります(と言いつつDIY大好き)。
縫い目のパターンやカラー、表皮素材も好きにオーダーできますのでカスタム度も上がりますし、デメリットは金ぐらいです。
お店によって違いますが、インプレなんかを見るとK&Hなんかは最初硬いと感じる人が多いそうな。でもこなれてくるとどこまでも走れそうな絶妙なバランスだそうで、そういったインプレ的情報も仕入れてからお店にオーダーしたほうがいいでしょう。
もっと上を目指す方
シート屋さんに自分専用シートを作ってもらったけど、もともと腰痛持ちだったりシートが細いオフ車なんかだとやっぱりきつい。
そんな方はシートの上にクッションを敷きましょう。ゲルザブ系ですね。
ゲルザブは賛否両論あっても一度に走れる走行距離が減ったと言う意見は聞きません。(見た目と価格はこの際無視です笑)
私も実際バイクに装着して走ると劇的な変化は感じられなくても確実に走行距離は伸びました。バイクの乗りすぎで痔になった時には助かった(汗)
しかし上級者の方はゲルザブの効果なんて耳タコだと思います。
そこで私はAIRHAWK(エアホーク)をお勧めします!
医療用に開発されただけあって本当に素晴らしい。これさえあればシートがダメダメでもなんとかなるんじゃなかろうか。
血行不良で筋肉や神経が圧迫されていたのがよくわかる!座ると言う行為そのものがそもそも尻が痛くなる行為だったのだと。
取り付けた見た目は「う、うん…」だし、ムニムニした感覚には慣れが必要です。
しかしそれを補って余りある効果。本当にお勧めです。
ということで今回はシートと防風の話でした(まだ続くのか)。