青山敏弘選手。私は大好きな選手なので今回は贔屓目に書くかもしれません(笑)
青山選手はどんなプレーヤーで、また彼がボランチで動くことでチームにどのような効果があるのでしょうか。
今回はそんなファンサービスでも有名な青山敏弘選手に注目してみました。
青山敏弘のプロフィール
身長: 174cm
体重 :73kg
生まれは岡山県倉敷市連島町で作陽高校出身です。
その作陽高校時代、岡山県予選決勝の作陽高校対水島工業高校戦において青山選手のゴールを青木隆主審は認めず結果敗退。ひたむきに努力した高校生にはむごすぎる誤審でした。
しかしこの話には続きが合って、その後青山敏弘選手がプロ入り後初ゴールを決めた時の副審が誤審した青木隆さんだったそうです。奇妙な因縁を感じずにいられませんね。
さて、作陽高校からサンフレッチェ広島に入団しデビュー戦で初ゴール!…までは良かったのですが、その後二年間は怪我もあり出場機会に恵まれませんでした。
しかし転機が訪れます。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督にその才能を見出され1ボランチというポジションで大活躍したのです。
そこから北京オリンピックアジア予選メンバーにも選ばれた…まではよかったのですが、サウジアラビア戦で骨折。広島もJ2に降格しました。
怪我から復帰後2008年にJ1昇格に貢献…したまでは良かったのですが左膝内側半月板の縫合手術でまたも離脱(おいおい…)。
復帰後2012年にはJ1初優勝。青山敏弘選手はこのときベストイレブンにも選ばれています。
日本代表に招集されたのは2013年になってからです。
…こう見ると青山敏弘選手は高校時代から不運とも言えるトラブルを幾度も乗り越えてピッチに立っているわけで、サッカー選手としてはこれだけの怪我を重ねてなお日本代表に選ばれるのは奇跡としか言いようがありません。
たらればはありませんが、それでも怪我がなかったら少なくともあと3年は早くサムライブルーのユニフォームを着た青山選手を見られたでしょう。
青山敏弘の長所
高い縦への意識
これに尽きます。日本代表のボランチはまさに群雄割拠でハイレベルなプレーヤーが揃っています。
なぜかというと現代サッカーではボランチの動き一つで試合が決まるからです。守備から攻撃、逆もそうですがそうした流れの起点になるのがボランチだからです。
そんな日本代表のボランチの中でも青山敏弘選手は縦への意識がとても強いです。これは本人も意識していることで、前へ前へとボールを運ぶことに力を注いでいます。
これの何がすごいかというと瞬時に味方の動きを察知しパスコースを見つけ寸分違わずそこへ適切な強さのパスを送るという一連の流れを素早くこなさなければなりません。
所属していたチームで1ボランチを担っていただけあって青山敏弘選手はその一連のプロセスが早くて巧いです。
パスコースが見つからない時にバックパスすることは簡単ですが、彼はそれをよしとしません。
不要なバックパスが少ないことでチームの動きを止めないので、カウンターなどではとても強力な武器になります。
また青山敏弘選手のこの特性は飛び出すFWと相性がすごく良いです。サンフレッチェ広島だと佐藤寿人選手、日本代表だと岡崎慎司選手ですね。
ここまで説明したとおり青山選手は攻撃的なボランチです。遠藤選手や長谷部選手も攻撃的なボランチですので彼らのバックアッパーの1番手は青山選手になるでしょう。
逆に守備的なボランチは山口蛍や細貝萌選手(残念ながら落選してしまいました…)がそれにあたります。
余談ですが、なぜザッケローニ監督は細貝選手ではなく青山選手を選んだかというとおそらく守備的ボランチはセンターバック陣で代用が利くという考えでしょう。なにしろ今回選ばれたCB陣は全員ボランチができますので…。
青山敏弘の短所
やはり山口螢と比べると守備能力は劣る印象があります。これはない物ねだりなのはわかっていますが、ボランチには攻撃の芽を早めに摘み取る役目もあるためどうしてもその部分も期待してしまいます。
特に世界の強豪チームは奥まで入り込まれると個の力でやられてしまうのでプレスの段階で奪いたいです。
またパス技術はトップレベルでも試合のコントロールする術では遠藤選手に軍配が上がります。+αともいえる引き出しの数が国際試合経験の少なさから遠藤選手と長谷部選手と比べるといま一歩という印象です。
しかし、青山敏弘選手は今回のW杯参加で激的に進化すると予想しています。
遠藤選手の後継者になってほしいという個人的な願いもあり、これからも応援していきます。
