前回の記事では指導者が子供たちにどのようにチームプレーを理解してもらうか、また思考力をつけるか、という記事でした。

今回は主にテクニックの話です。
私が子供の頃にやっておけば全然違う未来になっていただろうなぁ(本当か?)と思う練習を挙げていきます。
実際私が子供を指導していたときには取り入れて一定の成果を出していました。
中には見違えるほどの成長を見せた子もいて指導者としては感涙ものです本当。
ではいってみましょう。小学生がやるべき練習方法です。
徹底した走り方の指導
サッカーというスポーツはボールに触れている時間は実はごくわずかでそれ以外の時間は走っています。
そう。
走っているんです。
しかしながら、サッカーの練習となると注目されるのはボールを使った練習ばかり。
走らせてもただ走らせているだけで走り方を科学的に指導しているコーチの実に少ないことか。
この点について指導者大いに反省すべきです。
もしちゃんとした走り方を教えておけば怪我もしにくく成長期の子供の骨格を妨げるリスクも少なくなります。
また、フツーに足が速くなります。
これって子供にとっては大きな自信になりますし、今後の人生で大きな財産になります。
正直走り方を勉強するって大変です。
子供の体型、成長に合わせて指導しなければならないし、サッカーの場合まっすぐ走るだけではなく縦横斜め急発進、急ブレーキの連続です。
まっすぐの走り方以外にもステップワークも同時に指導する必要があります。
こんなことを書くと大変そう…と思うかもしれませんが、大切なお子さんを預かる身です。誠意を持って勉強しましょう。
その熱意が子供の未来を作るんです(どや)!
利き足とは逆足を利き足レベルに(両利きになる)
思い出してください。
最初にサッカーボールを蹴り始めたときって利き足でも操作がおぼつかなかったと思います。
しかしだんだんと蹴っていくうちに皆細かなボール操作ができるようになっていくのです。
しかし子供ですから何も言わなければ利き足ばかり使うようになります。やりやすいのですから当たり前です。
そのため少し経つ頃には利き足とそうでない足ではボールコントロールに明確な差ができてしまいます。
これが中学生、高校生と後々まで響いてきます。
「いやいや気付いたときに矯正すればいいじゃん」
確かにそうなのですが、小学生の6年間というのは全ての吸収力が半端じゃないです。
お子さんがいる人はわかると思いますが子供の吸収力というのは私のようなおっさんからしたら驚異的なものがあります。
そのような理由から両利きになる為のトレーニングは早ければ早いほどいいと私は考えます。
両利きになるとどんなメリットがあるかというと、、、
・プレーの幅が広がる
・左右のポジションに縛られない
・軸足と蹴り足のバランスがとれるため怪我しにくい&骨格が歪みにくい
などなど様々なメリットがあります。
特に怪我や体の歪みは成長期の子供にとってデリケートな部分ですので、ぜひ両足でボールを触る癖を早いうちからつけておきたいですね。
足元の技術こそ小学生におすすめ!
足元の技術は小学生の時こそ伸ばしておきたいです。
下記に理由をまとめました。
■ボールを自分の思い通りにこね回せるとサッカーが好きになる
ボールを思うとおり操れると本当にサッカーって楽しいです。
よく上手い人のリフティングとかプレーを見ていると楽しそうに見えますが、実際本人も心地よかったりします。
小学生がプロ選手に「どうやったらサッカーが上手くなりますか?」と質問するとテンプレのごとく
「サッカーを今よりもっと好きになることさ」
という答えが返ってきます。
しかし、好きになるってどうすんの?と私は子供ながらに思ったりしました笑。
ということで、もっと好きになる為にはボールを自在に操れればいい。
それには足元の技術は必要です。
好きこそ物の上手なれ。
■一人でできると空いた時間でどんどん上手くなる
サッカークラブに所属していて上手い子というのは例外なく練習の日以外もサッカーボールに触れています。
しかし、本当は仲間と一緒にするのが一番良いのですが、最近の小学生は皆忙しいのでなかなかミニゲームできるほどの人数が揃わなかったりします。
そのため子供が一人でできてなおかつ楽しいと思えるように、足元の技術を上げてリフティングなり軽い壁打ちなりを楽しめるようになると上達が早いです。
足元上手くない子は一人でボールこねてるイメージありません。やはりつまらないのだと思います。
リフティングはこれも一生の財産になりますので、たくさんやってほしいです。
キック精度って一生ついて回る
サッカーというのはボールを蹴るスポーツです。
もっと極端に言うと思ったところに思った強さのボールを蹴れれば絶対に負けないスポーツです。
突き詰めるとキック精度ってサッカーをやる上ではじめから終わりまでついて回るんですね。
また最近はフィールドプレイヤーだけでなくキーパーさえも正確なビルドアップが求められます。
現代サッカーにおいてポジションか関係なくキックの精度はなくてはならんのです。
指導の際に気をつけるのはテキトーに蹴らせない。どういう理由で誰にどんなパスを出し、どこを狙ってシュートをするのか。
それを前回の記事同様に明確にイメージさせて、テキトーや考えなしのキックをさせない。
出せないときはしっかり止める。
この意識を子供全員に植え付けると一発一発ちゃんとボールを蹴ります。
そして自分のキック精度をちゃんと把握することができます。
そしてパスの練習も時間で区切ってテキトーにやったりせず、状況を想定して相手がどういうボールを要求していてどんなボールを出せばいいのかを子供たちにちゃんと考えてもらいましょう。
小学生のときにキック精度があれば中学、高校と筋力がついてきた時に必ず生きてきます。
いかがでしたでしょうか。
少しは共感してもらえたら嬉しいです。