息を止めると言う行為。
実はものすごく奥が深くて体に様々な影響を与えてくれます。
呼吸は脳の働きと密接に関係していますし、それで人生が変わったという人もたくさんいます。
しかしここで疑問が。
息を止めるだけで心肺機能は向上するのか?
マラソンやジョギングを楽に走りたい。
今よりもっと良いタイムを出したい。
そんな人は家で息を止めるだけで肺活量を増やすことができるのか。
今回はそんな息止めの話。
息を止めることが身体に及ぼす影響
そもそも息を止めることって体に良いのか悪いのか。
私は風呂場でたまに潜ります。
それは頭や顔の血行を良くして薄毛防止と肌状態が少しでも良くなれば……という涙ぐましい努力なわけですが。
実は息を止めることでかなりの影響を身体に及ぼしています。
脳の活性化で目が覚める
息を止めると体の中の酸素が不足します。
そこで酸素バクバク食ってる脳が「これはマズイ!脳にもっともっと血液まわせやー」と血管を広げる指令を出し動脈が広がります。
これにより血液が通常時以上に脳に循環するので脳が活性化しまくります。
私が体感しているのは、とにかく眠気が吹き飛ぶ!という効果。
風呂に入りながらうつらうつらしてなんならこのまま寝てしまいたいと思う日も、風呂に潜って限界まで息を止めると上がったときには眠気が治まっています。
それに気づいてからは仕事中の眠気も息を止めることで対処しています。
息を吸った状態で限界まで。息を吐いた状態で限界まで。これを一回ずつするとゼェゼェして眠気どころではなくなります。
そして後述するトレーニングを継続して行うことで私の頭は常にハッピー(?)なわけです。
血行促進効果で肩こりや冷えがとれる
息を止めることで血管が広がることは書きました。
当然血管が広がることで血行がよくなりますので、体の凝りや冷えが改善される可能性があります。
しかし私が毎日息を止めて思うのは、息を止めるだけでは凝りや冷えに関しては効果はよくわからないです。
むしろ息を止めただけで「全身のコリが治ったー!」と言う人はそもそもそんな凝ってないと思います笑。
しかしこれを運動やストレッチと組み合わせたらどうでしょう。
ジョギングやマラソン、ヨガなんかがそうですね。
正直短期間でもかなり体感できると思います。
だから皆が「運動って体に良いよ!」ってしつこく(?)言うわけです。
実際運動した後って頭の中スッキリしますし体の凝りも取れます。
なので、もし体の凝りや冷え性を改善したい方は息止めだけでなく運動しましょう。

息を止める練習で心肺機能は上がるのか
ここでまず心肺機能とは何なのかを説明します。
心肺機能とは文字通り心臓と肺の機能です。
心臓は体に血液を循環、肺は二酸化炭素と酸素を交換。ざっくり言うとその機能のことです。
この心肺機能を向上させることができれば体中に血液を介して効率よく酸素や栄養を運ぶことができるようになります。
さて、今回のテーマである息止め練習の心肺機能に及ぼす影響ですが、残念ながらただ漫然と息を止めているだけでは効果はさほどありません。
しかし、全く無いわけでもありません。
というのは、息の止め方、それ次第で心肺機能を大きく向上させることができます。
具体的な肺活量アップの為の息止め練習方法
このページを読んでくださっている方はおそらくヨガやマラソンをガチではやりたくないけど、手軽にサクッとできる心肺機能向上方法を知りたい方だと思います。
そこで、私が気に入っているトレーニング方法をご紹介します。
これは前述した眠気覚ましとはまた別です。
使うものは風船です。
「なーんだ風船トレーニングかよ…知ってるよ!」
私もそう思っていましたが、これがめちゃくちゃ楽しいんです!
よく雑誌やネットに深呼吸の具体的な方法が書いてありますが、自分が息をどれくらい吸えているのか、吐けているのかがそもそもよくわからない。
そして吸ったり吐いたり苦しいのに○~○○秒キープとか数える余裕なんてない!
そんな人にこそおすすめしたいのが風船です。
何が良いって自分の肺活量向上が可視化されるのが楽しすぎる。
小難しいことは考えずに口にくわえて膨らませるだけです。
そして限界まで膨らませてからの息止め。
その後もう無理ってところからゆっくりできるだけ長い時間をかけて萎ませる。
最初は小さな風船もそれこそ一週間程度で目に見えて大きくなります。
そしてその頃には飽きてくるので(笑)膨らませ方や萎ませ方を変えたり、本に載っている呼吸法を風船でやってみたり。
これ一人でボーっとやっても続かないかもしれませんが、テレビ見ながらやると案外ガムとか噛む感覚でできます。私はCMの度に最大まで膨らませていました。
一日の中でそのトレーニングだけをする時間はあまり取れなくても、何かをしながらなら案外できたりするものです。
深呼吸だと上手くできているかわからないって人にも風船はオススメです。
※クラクラしたりふわぁーっとしたら中止してください。倒れちゃいます。
まとめ
息を止めることで脳は活性化されて血流はよくなります。
しかし心肺機能や肺活量の向上を目指す場合は呼吸法や運動と合わせて総合的に取り組む必要があります。
一口に心肺機能と言っても競技によっていろいろあるわけで、自分がどうなりたいのかが大切ですね。
私は、息を止めて薄毛、肩こり、眠気対策しながら、風船膨らませてゼェゼェして安眠できる体を目指しまーす(意識低すぎる)。
