バイクでバンク(傾け)させるのが怖い時のとっておきの対処法と練習方法






バイク乗りが誰でも一度は感じたことがあるであろう不安。



それは、



これ以上傾けたらなんかコケそう……!という不安。



峠道を走っていて目の前に急カーブ。
かっこよく曲がりたいけど車体をバンク(傾ける)ことに漠然とした不安がある。



もしかしたらバイクは「もっと倒していいよ!」と言ってるかもしれないが心のビビリミッターが作動してそれ以上バンクさせられない。そもそもそれを感じ取れない。



そんな不安がある、と言う方は今回の記事を参考にしてみてください。
今よりもっとバイクに乗るのが楽しくなります。




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バンクさせるのが怖いのはわからないから



実は私もバイク乗り始めの頃はバンクさせるのがいつも不安でした。

交差点をゆっくり曲がるくらいなら良いのですが、いざ山道を走るとこれ以上倒したら転んでしまう!といつもおっかなびっくり。



この大きな理由のひとつに

わからない

というのがあります。



コーナー進入時の速度でどれくらい倒したら転ぶのかがまったくわからない。
そしてわかったときは転んだときであり、バイクがザジザジ…だけで済めばいいですが最悪大切なバイクが廃車になる可能性もあるのがバイクです。

そんなんえいやー!で試せるわけ無い…。



しかし後述するある対策・練習をすれば、少なくとも今よりは絶対にわかるようになります。

美しくカーブを曲がっている人も最初は怖かったのです。ここで諦めて【バイクは怖い乗り物】と決め付けてしまうのはあまりにもったいない。




バンクが怖くなくなる対策




タイヤを良いものに換える


先程わからないから怖いと書きましたが、逆に言えばわかるようにすれば怖くないってことです。

バイクや車などのタイヤで動く乗り物は、地面と接している部分に近いパーツほど走行に及ぼす影響力が強いです。



直接地面と接しているのはタイヤ。
まずはタイヤです。

これだけでまるで別物のバイクになります。



ノーマルで指定されているタイヤはバランスが取れていて極端にネガが出ることはまぁありません。

しかしあくまでそのバイクのユーザーが一般的に使用する環境に合わせてメーカーが履かせるタイヤです。



その為一般的には、

■待ち乗り用のバイクにはそこそこロングライフ、そしてそこそこのグリップのタイヤ
■サーキットを走るようなバイクにはショートライフのハイグリップタイヤ

が装着されます。



自分のバイクがスポーツ走行を視野に入れたモデルなのか、それともまったりツーリングバイクなのか。今現在着いているタイヤはどんなタイヤなのかなどをまずは調べましょう。



そしてもしノーマルタイヤがイマイチかもしれないと思ったらバイク屋さんに行って「ライフは気にしないのでハイグリップタイヤが欲しい」と言いましょう。



ここで「そのバイクにはオーバースペックだから…」とか「すぐに減ってもったいないよ~」とか言われても「一度履いてみたいんス!オナシャース!」でOK!

ここで大切なのは一度ハイグリップタイヤを履くことで自分のバイクへの価値観を変える事です。



もしこれで路面の状況が的確にわかるようになり、バンクさせるのが怖くなくなったらバイクライフにおいて一生物の経験になります。その投資だと思いましょう。



しかし!ここで注意しなければならないことは、ハイグリップ過ぎると温度依存性が高く、タイヤが温まるまではグリップしないものもあることです。

タイヤウォーマー前提のタイヤは勿論、サーキットで威力を発揮するものも温度依存性が高く温度が低い時や雨天時にまるで使い物にならないものもあるので、自信がない方は店員さんに普段の乗り方を説明して選んでもらいましょう。



ハイグリップタイヤを履くと速度やカーブの曲率にもよりますが、バンクさせてもまるで滑る気がしなくなります。

少なくともライフ重視のノーマルタイヤと比べたら雲泥の差です。
もしそのタイヤに交換して3000kmでライフが終わっても、ノーマルタイヤで怖々8000km走るよりもよっぽど充実したバイクライフが送れると思いませんか。


サスペンションを良いものに換える


タイヤの次に地面に近いパーツ。

それはサスペンションです。



純正のサスペンションは一昔前に比べたら格段に進歩しましたが、それでも多くのバイクに装着されているサスペンションは、多種多様なユーザー、走り方を想定した平均点を出せるサスペンションに過ぎません。



それで楽しい!安全に走れている!満足!な人はメーカーが狙った想定にドンピシャ、あるいは腕でカバー(?)しているかだと思います。





ということでサスペンションを交換します。



社外サスペンションを選ぶ基準ですが、サスペンションメーカーが想定する用途と自分の用途を照らし合わせる必要があります



オーリンズ、WP、ナイトロン、クァンタムなど様々なリプレイスサスペンションがあり、どれにするか迷ってしまいます。

しかしここで注意したいのがレーシングサスペンションはどこまで行ってもレーシングサスペンションなのです。



レーシングサスペンションは小まめなオーバーホールを前提としています。

性能を本気で維持しようとするならそれこそ1万km毎にオーバーホールは必要ですし、ほったらかしも厳禁。

扱いが非常にデリケートなんです。



自分はレーシングサスペンションでノーメンテ3万km走れてるぜ!って人も下手したら性能が純正並みかそれ以下に落ちている可能性があります。

そしてそれだけ乗ってからオーバーホールに出すと高確率でロッドの再メッキもしくは交換で結構な費用がかかります(メーカー、車種にも寄ります)



また車種専用設計とされていても街乗りでは固く感じるものがたくさんあります。レーシングサスペンションなのだからスポーツ走行前提のセッティングで出荷されるからです。

そうなると今度は自分に合ったスプリングに交換になります。

自分に合うスプリングをまず選び、その後に減衰調整です。合わなければ何種類もスプリングを揃える必要が出てきます。

ナイトロンは自分の体重や用途で細かくセミオーダーできるのでグッド。
でもそれでベストかは走りこまないとわかりません。本当サスは終わりがありません…泣。



その為、自分はそこまで経済的余裕が無い、小まめにオーバーホールなんて面倒!という人は街乗りを重視した少しお安めのサスペンションを選ぶのもありです。

セッティングがバッチリ決まったレーシングサスペンションには性能、調整幅では勝てませんが、オーバーホール料金も安く純正よりも乗り心地も安定性も上がる傾向にあります。

ikonなんてまさにそうですね。
スプリングが柔らかくストロークも長めで、まず換えてみたいって人にはオススメです。



こうしてサスペンションを換えて自分好みにセッティングできると路面状況がめちゃくちゃ良くわかります

しかも今回のテーマであるバンク。これがビシッと安定します。

車体を傾けている間に少々の段差を乗り越えてもストンストンといなしてくれて恐怖感を感じません。これがスプリングが固いとドンッ!と衝撃がきてタイヤが一瞬路面から剥がされる感じがして最高に怖いです。



わからないから怖い。
でもわかれば怖くない。

ヘボヘボタイヤとダメダメサスペンションで頑張って早く走ろうとしても速度に比例して危険も加速度的に増しますので、まずは勇気を出して交換することをオススメします。



※ここでは高価なスポーツバイクのセッティングの話や上級者向けの細かな話はしません。
あくまで一般的な街乗り~ツーリングを主用途としたバイクの路面からのインフォメーション量を増やすきっかけに車体側を一度見直してみましょうという入り口の話です。

バンクさせる恐怖心を取り除く練習


マシンのセッティングが終わった(厳密には終わりはありませんが……)!

そうしたら今度は乗り手、つまりライダー側の成長です。



バンクさせる恐怖は、わからないことが原因。

これを言い換えるとあんまり倒したことが無いからわからない、とも言えると思います。



自分の経験以上のバンク角はどんな人でも最初は怖いです。

しかしある程度練習を積むことでいわゆる慣れが体に蓄積され、それが体の中に引き出しとしてスキル化されていきます。



上級者のライダーさんは路面上の急激な変化(落石や落下物)にも即座に対応できます。
それはずばり引き出しの差です。

パニックブレーキでもタイヤをロックさせず瞬間的なバンクで障害物を避ける。
こんなことも練習を積み重ねればできるようになるのです。

ちなみに自分はそんなライダーになれるように今も練習中です。
セッティングと同じで終わりはありません。頑張ります。



前置きがながくなりましたが、具体的な練習方法です。



ずばり8の字練習です。

カラーコーンを2つ置いてそれを8の字を描くようにぐるぐる回ります。
場所が無ければ小さな8の字でも良いです。

小さく回ったり大きく回ったり。



これを試しに15分でいいのでやってみてください。



最初はヨタヨタでもOK。次第にゆっくりでもくるっと回れるようになってきます。

この時ハンドルに力を入れずセルフステアを意識して目線は目の前ではなく曲がる先、コーナーの出口から遠くにスライドさせていく感じです。



そして15分もすれば、一周目より最後に回った周の方がバンク角が深くなっていると思います。

また、フロントタイヤ、リアタイヤが滑るか滑らないかの体感センサーも上がっている感じがするでしょう。



実は大抵のライダーはこうして連続で何度も同じコースをバンクさせるだけならすぐにバンク角は増やすことができます。

しかし練習してない状態でツーリングで初めて走るいろいろなRのコーナーが出てくるので、一瞬どれだけバンクさせて良いのかわからなくなってしまう。



8の字練習をするといろいろな曲がり方でのバンク角を体が勝手に覚えてくれます。



そして最終的にはバンク角はあくまで結果であって、大切なのはセルフステアをどう生かすかというところに気づくはずです。

それを体で理解できれば(頭ではなくて体なのがミソ)、実はバイクを倒すことそのものにそこまで執着すること自体なくなります。



そしていつの間にかどんなコーナーでもその速度にあったバンク角でさらっと走れるようになります。

路面状況を的確に把握しながら。



以上が車体をバンク(傾ける)ことの恐怖への対策でした。

そもそもバイクに乗ること自体が怖いという方は下の記事も参考にしてください。

バイク自体は好きなんだけどバイクが重くてどこか不安で…という方多いと思います。 重くて倒してしまいそう… …

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